後継者リスク

2002年にスウェーデン・ストックホルム商科大学の

ビジネススクールに留学していたときのこと。

あらゆる授業での話や、

世界中から集まってきていた学友たちと議論していく中で、

これからの経営のポイントは3つに絞られると感じた。

1)地球環境

2)永続性

3)地域貢献(よき企業市民、という言い方がある)

その中で「地域貢献」については、

これまでスポーツ関連の仕事をしてきた中で

日々考える事だった。

もちろん自社についても、

そしてスポンサー営業をするときにも。

さて、今日の話題は「永続性」である。

私は社長の重要な仕事の一つが「後継者育成」だと思う。

今の業績がよくても社長が替わって悪くなれば

あんまりそれはよくないと思うからだ。

当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったアメリカの「エンロン」が

不正会計をして倒産したことから

この「サステイナビリティ」という考え方が声高に

さけばれるようになったが、そういう悪いことを

しなくても単純に後継者がよくないと企業は傾く。

同じ頃、日本に来ていたGEのジャック・ウェルチに

ビジネススクールの数人のグループでプレゼンをする機会があった。

一人の学友はジャックが来る前と来てからの株価の推移をみせ

「あなたの価値はこれくらい」とやった。

はるばる日本に来てくれたジャックに良い思いをしてもらうと同時に

GEの「後継者リスク」についてもほのめかしたのだ。

その後、ジェフリー・イメルトという素晴らしい後継者を指名し

GEは今も元気である。

さて、私が気になる「後継者リスク」のある日本企業。

ユニクロ、スズキ、日本電産・・・

きっと株式市場は「後継者リスク」を意識しているに違いない。

今思いつくのはこれくらいだがきっとまだあるだろう。

先日書いた伊勢丹も上の会社ほどではないが、近いと思う。

一般的に社長が優秀すぎると社内で「もの言う人」が少なくなる。

いつの間にか指示待ち人間ばかりになる。

そして会社は崩壊していく。

独裁と強烈なリーダーシップは紙一重。

ベンチャー企業で成功した社長もこの罠に陥りやすい。

ベンチャーで言えば、例えば楽天は後継者はいるのだろうか。

楽天のニュースには三木谷さんの名前しか出てこない。

これは危険な兆候だ。

いらぬ心配だが、永遠の課題である。

一方、ワタミの渡辺さんは早めに社長を退き

会長になった。こちらはすばらしく賢明であると思う。

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武藤先輩の死を悼む

伊勢丹の武藤さんが亡くなった。

慶応ビジネススクールの先輩にあたる。

百貨店業界で勝ち組とされる伊勢丹。

私の同期にも伊勢丹から1人派遣されていたが

こうやって毎年のように経営者予備軍を育てているところが

強い秘訣なのだと常々思っていた。

商社マンとしてファッション業界にいた頃、

伊勢丹に口座をもつこと(取引がある、という意味)が

ステータスだった。

「あそこと商売している」というと

仕入れ先、売り先、同業者から信頼されるのだ。

それを励みに皆、頑張っていた。

伊勢丹は勝ち組ではあるが、

百貨店という業態そのものが、

ずっと混迷から抜け出せていない。

武藤先輩が亡くなって、リーダーシップが弱くなり

伊勢丹の新たな展開がスピードダウンするのは

残念だが間違いないと思う。

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大分トリニータの再建

大分トリニータがJリーグからの追加融資

2億5000万円を見送られた。

新社長の選出と2010年度の予算で費用を

9億円にすること(現在の計画は12億円)が

追加融資の条件と言われたのに、

前回提出した計画から条件部分を変えずに

つまり条件に満たない状態で計画をJに再提出したようだ。

結果として追加融資は受けられず

貴重なはずのここ数日間は

時間の無駄となった。

費用削減をしなかった理由、

社長代行「複数年契約をしている選手がおり

費用を削ることができない」

しかし全費用のうち、選手人件費の占める割合は

そこまで高くないはずなので、このコメントは的を得ていない。

ちなみに社長代行は公務員(たぶん出向?)だ。

県知事がJに直接お願いすれば

「しょうがないですね」とかいって

何とかなると思っていたのだろうか。

これまで何度か経験したことがあるが

公務員のこの感覚は正直怖い。

官民一体となって、大分トリニータを支援する体制を

短期間で作り上げたのはさすが県庁の仕事だ。

長崎にもV・ファーレン長崎や長崎セインツの支援で

こんなことができればいいなと思う。

(ハウステンボス支援では遅ればせながら

そんな動きになっているが)

銀行の経営危機は「大きすぎてつぶせない」というのがある。

大分トリニータやハウステンボスは

「県民にとって大事すぎてつぶせない」

ということだろう。

このポジションまで来るのがとても難しいことなので

両者(両社)は本当にがんばったということだ。

ハードはできた。

あとは本当にトリニータを支える気持ち(ハート)が

民間企業と県民にどれだけあるか、だろう。

つまりソフトの充実である。

ここは公務員が不得意な部分だ。

まずは大分財界で「社長やります」という

心意気のある人が誰かということが先決だが。

社長が決まったあとは

事業再生のプロの仕事(ターンアラウンドマネージャー)

が必要な時だと思う。

新社長がそれを出来れば良い。

しかしもし出来なければ(つまり財界人でありがちな本職との

兼務で社長をやるような場合、大分トリニータに割く時間が

足りなくなるはずだ)、

Jから大分フロント入りした人がそれをやるか、

新たに人を雇う必要がある。

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FCバルセロナのソシオ

クラブ世界一決定戦。

バルセロナ、勝負強かった。

エストゥディアンテスも粘り強くて

あと一歩で金星だった。

一番目立ったのはバルサのユニフォーム。

そう、ユニセフの文字が。

FCバルセロナはソシオ会員の会費で

運営費の多くを賄っていて

ソシオは全世界に16万人いる。

日本にも1500人いるらしい。

もし会員が仮に全員大人だとしたら、

日本では2万円x1500人で3000万円だ。すごい。

全世界なら32億円。

これに入場料やグッズ、放映権などが加わる。

何よりクラブ理念という意味が大きいのだろうが

一番大きい広告料を取れるはずのユニフォーム胸の

場所に企業名を出していない。

それどころか「ユニセフ」を胸に掲出して

ユニセフに実際に貢献しているとか。

(貢献の内容詳細は調べていません)

チームはメディアの一つであるが、その広告という意味での

最大の売り物を収入の手段として使うのではなく

クラブからのメッセージに使う、という贅沢さ。

いいなぁ、クラブ経営の理想だと思う。

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ハウステンボス

今話題のハウステンボスに行ってきた。

長崎新聞に入場料半額の券がついていたのでふらりと。

しかし半額でも1800円。

ということは普通は3600円なのか。

知らなかった。

駐車券も半額。通常800円が400円に。

それから、なんと入場ゲートでは次回入場無料の

絵はがきをもらい、それからあと1名かな、次回入場半額だと。

かなりなりふりかまわずディスカウントセールをしている。

HISからの支援内容(回答)が年内に出ないとの

表明があった。詳細な調査が必要とのこと。

まあ、そうだろう。年内に、とはHTB側の都合だ。

HISは格安航空券を発端とした旅行代理店。

ハウステンボスはテーマパーク。

「プロがやらなければ難しい」と言って福岡財界は逃げたが

HISも決してテーマパーク経営のプロではない。

旅行という大きなカテゴリーで見れば本業と近い、

というだけである。

もともと人を楽しませるというエンターテイメント産業の

会社ではないのだ。このあたりの認識がみんな甘い。

しかし、気になるのは

HISにお願いに行くのが、佐世保市長であったり

金子知事であったり、地元自治体からであること。

経営主体は野村プリンシパルではないか。

野村は一体何をしているのだろう。

行ってみて、あらためて思った。

地元長崎にあるすばらしいものを

何とかしたいと。開園から時間が経ち

草木もなじんできて良い感じになっていた。

もともとの「街をつくる」という理念に

少しずつ近づいているのだ。

しかし・・・経営的にうまくいかないのでは

意味がない。

ヨーロッパの町並み、環境保全、自然との共生。

理念はすばらしい。それをどう永続させていくか。

そこが一番難しい。

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その後

長崎セインツの社長辞任に伴い

たくさんの方からご連絡をいただいております。

お電話やメールをいただいた方

ありがとうございました。

逆に今回の件でご迷惑をおかけした方々もいらっしゃいます。

本当に申し訳ありません。

とりわけファンの方々には

この時期にチームを離れるということで

申し訳なく思っています。

セインツのことはずっと応援しているので

今後はフロントスタッフとしてではなく

セインツのホームゲームにボランティアスタッフとして

参加したいと思っています。

球場でまたお会いできると思います。

その際はどうぞよろしくお願いします。

できればこのブログを見ていただいた方で

「やってもいいよ」という方がいらっしゃれば

一緒にボランティアスタッフとして参加していただければ

嬉しいです。(事務所にご連絡を!)

これから公式戦7連戦、それからチャンピオンシップ3連戦、勝てば

グランドチャンピオンシップ3連戦がホームであります。

たくさんのお客様に来ていただきたいですし

そうなると運営スタッフもたくさん必要です。

参加出来る方、ご協力をどうぞよろしくおねがい致します。

・何で辞めたの?

・次はどうするの?

この2点が多い質問です。

一番目についてはみなさん興味があると思うのですが

今はあまり話したくないのでいずれまた。

二番目については辞めたばかりで

何も具体的には決めておらず

白紙の状態です。

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辞任します

長崎セインツの公式HPで

発表になりましたが

長崎セインツを辞めることになりました。

これまでお世話になった方々

本当にありがとうございました。

今後とも長崎セインツを

どうぞよろしくお願いいたします。

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数日たって

優勝から今日までの間に

たくさんの方からお祝いの電報やメールや電話を

いただいております。本当にありがとうございます。

こういうときに「この仕事をしてよかったな」と感じます。

自分が嬉しいというよりも

セインツに関わったり興味を持っていただいた方が

今回の優勝をとても喜んでくれていると実感できるからです。

あと長崎セインツの知名度が

この優勝で飛躍的にアップしていることはとても嬉しいです。

営業につなげたいと思います。

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業務提携続々と

チームの公式HPに詳細をアップしていますが

そうめんの素兵衛屋さま、

それから中華麺の東洋軒さまと

つづけて業務提携させていただきました。

どちらも該当する商品の売り上げの一部を

長崎セインツにご支援いただけるとのこと。

ありがたい限りです。

素兵衛屋さまとはサガン鳥栖の時からの

お付き合いです。

Soumen

テレビでサガン鳥栖特集をみた担当者が、

その時紹介されていたスキームをうちでもできませんか、

という内容でお問い合わせいただいたのが発端です。

私が長崎県出身者ということで、サガン鳥栖社内では

てっきり島原のメーカーは森がつれてきたんだろう、

ということでなぜか担当に。そんなことはなかったのですが、

まあ、本当にご縁です。

東洋軒さまとはもっと前からのお付き合い。

知る人ぞ知るV・ファーレン長崎のライセンス商品第一号です。

「V・ファー麺長崎」はそのネーミングといい、その商品といい、

記者会見が爆笑でとっても面白かったことを覚えています。

今回は選手ひとりひとりのカードが入ったスナックを

開発していただきました。

Touyouken

子供の頃、こういう商品がありましたよね。

ファンの方はチームを一通り揃えるという意味で

大人買いで一箱(27袋)ぜひどうぞ。

すでに3箱予約が入っておりますよ!

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ファンクラブ800人突破!

とうとうファンクラブ会員が800人を突破しました!

(5月11日現在804人です)

そのうち50名が球場で加入いただいた方です。

もちろん優劣はないのですが

実際に見に来ていただいて、その場で会員になっていただくのも

セインツの価値や楽しさを認めていただいたように感じるので

結構嬉しいです。

ホームページ上での応援メッセージ会員名簿は

4月24日現在で455名となっていますが、

http://www.dreamerproject.com/saints_members/index.cgi

コメントを希望されない方も

たくさんいらっしゃるのでここの数字は合いません。

今年からスタンプラリーを導入し

10ポイントたまると「選手も着ているセインツTシャツ」

20ポイントたまると「オンフィールドキャップ」と

交換できるようにしています。

賞品は球場の総合受付のところに

展示していますので、

ご確認されたい方はぜひ見に来てください。

30,40ポイントも豪華賞品がありますので

どんんどん目指してください!

ホームゲームが40試合しかないので

そんなに数がたまらないのでは・・・という声に対して

たとえば「5月のホーム12試合はポイント2倍!」など

様々な仕掛けを考えています。

貯まる楽しさを来場頻度につなげていただければ

いいなと考えた次第です。

この2試合で早速Tシャツをゲットされた方が

30名以上いらっしゃいました。

この時期に10ポイント以上ってすごいですね。

いつも見に来ていただいてありがとうございます。

なおポイントは賞品交換により消滅するのではなく、

累計されていきますので

今度は20ポイントを狙ってくださいね。

長崎セインツファンクラブは大人2000円、小人1000円と

比較的参加しやすい価格に設定しています。

多くのかたのご参加をお待ちしております。

http://www.dreamerproject.com/club/fun_club/index.html

私はファンクラブ会員の数が

大事な経営指標の一つだと考えています。

これだけ多くの方が何らかの形でセインツに

関わっていただいていると思うと勇気が湧いてきます。

シーズンが進むにつれ2009年会員の拡大は

難しくなっていきますが

今後も地道にコツコツやっていきたいと思います。

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